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学生の8割以上が参加する!インターンシップの準備を始める【基本編】
2021.05.25
日頃より大変お世話になっております。
中小企業サポートセンター/採用コンサルタントの田中です。
GWも明けて、5月になりました。
2022年度卒向けの新卒採用もまだまだ活動中の企業様も多いかと思いますが、実はマイナビやリクナビなど大手ナビサイトでは、すでに2023年卒向けのサイトが公開になっていることをご存知でしょうか?
2023年卒向けのこのナビサイトでは、2021年6月以降に解禁となる「サマーインターンシップ」に向けた情報を公開しており、なんと、5月7日時点でマイナビ2023には3100社以上の企業がすでに公開をスタートさせているのです。
ちなみに、マイナビ2022の掲載企業数は25110社。
8社に1社の割合で、すでに2023年卒の活動に向けて動いていることが読み取れます。
これまでの記事でも、新卒採用の早期化・通年化を何度もお伝えしてきましたが、数年前は6月1日にオープンしていたナビサイトが、こうして早いタイミングで公開となりすでに多くの企業に利用されているとおり、実際に目に見えて採用活動の流れは年々変わってきているのです。
ここでは、今からでもまだまだ間に合う【インターンシップ】や【インターンシップの準備】についてお伝えできればと思います。
インターンシップの基本を理解する
インターンシップについては、以前の記事<#1 新卒採用で担当者がおさえておきたい3つの基本ポイント>の「インターンシップをどう活用するか」でも少し触れましたが、その内容も踏まえてお伝えしていきます。
記事:#1 新卒採用で担当者がおさえておきたい3つの基本ポイント
インターンシップは学生が就職前に企業などで就業体験をすることで、大手企業ではほとんどの企業で実施されているプログラムです。
多くは大学3年生向けに開催されており、大学3年生の6月から9月までをサマーインターンシップ、10月から翌年2月までをオータム/ウィンターインターンシップに分類されています。
インターンシップは、就職活動と結びつけずに学生の就業体験や業界研究に重きを置くことを前提にされているのですが、実質的にはそのあとに選考に進むステップが用意されていたり、早期内定につながることが多くなっているのが現状です。
また、最近では1〜2年生の低学年向けにも開催されている企業独自に募集を進めているインターンシップもあり、大手企業や外資系企業などでは、優秀な学生の早期囲い込みも激化しています。
実際にインターンシップを実施することで、以下のようなことが可能になります。
①企業は自社の業務内容などを学生に広く知ってもらい、早い段階からアピールをすることができます
②面接や適性検査などでは知ることが難しい学生の『素』の姿を見ることができるので、選考の際の判断材料として役立てることができます
③学生側の目線では、業務の内容や企業風土が自分に合っているかどうかを見極めることができます。入社したものの、「イメージと違った」「会社の風土が自分と合わない」などのミスマッチを防ぐことができます
大学3年生(早い場合には大学1年生〜2年生)の早期の段階から、学生に知ってもらうことで、企業選びの土俵に上がることができ、企業の魅力を十分に伝えられることはもちろん、学生の見極め(選考における判断材料)も通常の選考以上に行うことができるので、多くの企業がインターンシップを実施しているのです。
インターンシップの種類
インターンシップとひとくちに言っても、どのような形で開催されるのかは企業によってさまざまです。
インターンシップ開催に向けては、それぞれの種類と特徴を把握して、どのような内容のインターンシップをいつ、どういう目的で、どういった形で開催するのか決めることが大切です。
①【超短期型】1日開催:1dayインターンシップ/ワンデー仕事体験
1dayインターンシップは名前の通り、1日で完結するインターンシップの開催形式です。
1日で完結するので、学生からも参加のハードルが低く、比較的学生が集まりやすい傾向にあります。
・まずは自社のことを知って欲しい
・自社の魅力について発信したい
という目的ではまずこの1dayインターンシップから取り組みましょう。
ただし、1日の開催になるので会社説明やグループワーク、職場見学などのプログラムで終わってしまいがちですが、具体的な職業体験ではなくただの会社説明会で終わってしまうと、学生からの印象がプラスになりにくいので注意しましょう。
1dayインターンシップに取り組む企業は、ここで終わりにするのではなく、その後の選考フローや、志望度の高い学生を囲い込む手段を考え、準備しておく必要があります。
②【短期型】2〜5日開催:短期インターンシップ(●daysインターンシップ)
複数日にわたる短期間で開催されるインターンシップで、開催日数に合わせて●daysインターン(3日間の場合は3daysインターン)と呼ばれることもあります。
①の1dayインターンシップよりも長時間のプログラムになるので、会社理解・職場見学やグループワークに加えて、さらに本格的な就業体験や業界理解を進めることが可能です。また、インターンシップを通して参加した学生にいい影響を与えることができれば、企業への志望度にもつながります。
テーマを設定して学生が討論・調査やプレゼンテーションを行ったり、実際の事業の一部に携わるなど、目的とプログラム内容に応じた設定がしやすいのがこの短期インターンシップです。
③【中期型】1週間〜2週間開催:中期インターンシップ
④【長期型】2週間〜1ヶ月以上開催:長期インターンシップ
さらに開催期間を長くしたものが、中期・長期インターンシップと呼ばれ、本格的に事業に参画したり、学生主体での取り組みなどを行っていくインターンシップです。
毎日参加して実際の社員と同レベルで行う場合もありますが、通常はその期間中に定められた日数で取り組んだり、期間中に課題を遂行させるといった開催の形もあります。
いきなり中期・長期インターンシップを開催することも難しいので、開催に向けてインターンシップ説明会や、染谷部長を行う場合も多くあります。
実質的に内定者フォローとして、こうした事業参加型のインターンシップを行う場合も多く、効果的にインターンシップのステップを組む必要があるのです。
最後に
今回はまずこれから準備するインターンシップの基礎編として、インターンシップの基本と種類についてお伝えしました。
まだ取り組んだことのない企業や担当者さまにおいては、新たにインターンシップ活動に取り組むことはハードルが高い・・・と思われがちです。
ただ、基本や成功事例を踏まえてプログラムを組んで運営していけば、中小企業でも十分に結果につながっていきます。
まずは、インターンシップ活動に向けて1歩踏み出すところから始めていきませんか?
実際に他社ではどんなインターンシップを行って、どういう結果につながっているのか、どんないい影響があるのかや、インターンシップのプログラム計画についてなど、これからもお伝えしていければと思います。
少しでもみなさまの新卒採用・インターンシップ活動の成功につながれば嬉しく思います。
さらに詳しく聞きたい、ご興味がある方はぜひお問い合わせくださいませ。
中小企業サポートセンター
田中
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