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合同説明会を成功に導く「学生にウケる」企業の戦い方
2021.08.07
日頃より大変お世話になっております。
中小企業サポートセンター/採用コンサルタントの田中です。
今回は「合同企業説明会」を成功に導く「学生にウケる」企業の戦い方について、お話したいと思います。
新卒採用を行う上で、就職情報サイトと併せてよく利用されるのが「合同企業説明会」です。合同企業説明会は、数万人が来場する大規模のものから、業種別・エリア別など様々な種類があり、企業の採用ターゲットに合わせて効率的に採用広報を行うことができます。
合同企業説明会に出るメリット
① より多くの学生に知ってもらえる
説明会には、ナビサイトや自社HPに掲載するだけでは集まらない学生の母集団が集まります。短時間に数多くの学生が自由に出入りしているので、自社のみで人材募集をしていると出会うことのない学生に数多く出会うことができます。
そのため、すでに業界に興味を持っている学生はもちろん、まだ業界を絞っていない学生も引き込める可能性があります。
② 企業を知ってもらい、好感度を上げるチャンスの場になる
自社に興味を持っている学生には、もっと自社のことを伝えることができる良い機会になります。また、中小企業などの場合は社名や事業内容を知ってもらうチャンスの場でもあります。
学生と企業の担当者が対面で顔を合わせることになるので、認知だけでなく興味づけも同時に行うことができます。実際に会って会話することで、「調べていた情報よりも印象がよかった」「どんな仕事をしている会社なのか分かった」など、学生の下調べだけでは分からないことも伝えることができます。
また企業側も、学生情報だけでは分からない印象を直接見ることができ、自社が求める人物像に合った学生を見つけることができるかもしれません。
③ 他企業のアピール方法をチェックできる
他企業のブースやPR方法をチェックすることができるので、自社と比較をして今後の活動に活かすことができます。良い人材を確保するためには、まずは他社の動向を把握して、いかに他社より魅力的なアピールができるか検討することが重要になります。
合同説明会のブースで話すべき内容
一番重要なのは、短い時間の中で学生が知りたいと思っている情報をいかに印象に残るように説明できるかどうか、ということです。
まずは、ターンの時間が決まっているか運営の内容を確認しましょう。決まっていなかったら、開催規模に合わせて1ターンの時間を決める必要があります。
短時間で惹きつけられる企業は、短時間で回転数を上げて、できるだけ多くの学生との接点を持つのが有効です。ただし、じっくり話さないと魅力が伝わりにくい場合は、長めに時間をとってしっかり話をして、会社理解をしてもらう必要があります。
1ターンの設定時間の参考は15分〜30分程度、開催規模が小さくて来場人数が少ない場合は面談や座談会的な要素を入れて、40分程度で開催することもできます。
全体的な話の内容としては、学生が企業選びで重要視する7つのポイントから当てはめてみるとよいでしょう。
①ビジョン・企業理念
②仕事内容
③ヒト
④社風
⑤福利厚生
⑥安定性
⑦能力開発
この中で特に重要になってくるのは①ビジョン・企業理念、②仕事内容についてです。
多くの企業は「What(サービス・商品)」→「How(事業・仕事内容)」→「Why(ビジョン・企業理念)」の順番で話しますが、反対に「Whyビジョン・企業理念)」から伝えることで、学生の共感を生むプレゼンテーションができるといいます。
まずは、企業の存在意義や使命を熱く語ることで、知名度や規模にとらわれないファンが生まれる可能性があります。
次に、説明会に出席する社員の個々の仕事体験を分かりやすく伝えることが重要です。学生は抽象的なPR表現には慣れているので、それぞれの個別で具体的な出来事を話すことが、インパクトを残すためにとても大切になってくるのです。仕事の現場をストーリーで語ることによって、学生の共感を得る可能性が高まります。
現在は学生と社員の直接のコミュニケーションの影響力が大きく、企業選択の理由の上位に「社員が魅力的だった」という項目があがっていることがその理由でもあります。
また「話す内容」だけでなく「話し方」も大切な要素になります。
・学生に対して必ず対等な相手として丁寧に話すこと
・専門用語をなるべく控え、分かりやすい表現に置き換えること
・言葉だけではなく、立ち振る舞いも注意を払うこと
これらに留意して、事前にしっかりと「練習」をすることが成功の秘訣です。
説明が大成功であっても、次に繋げなければ意味がありません。最後には必ず次のステップとなるスケジュールをお伝えしましょう。
学生が集まるブースは何をしている?
合同企業説明会で人が集まるのは、企業の戦略がヒットしているからです。ターゲット学生を振り向かせ、次のステップに進ませるために、競合他社との差別化をはかりながら学生の気持ちを高める仕組みをつくることが、人気ブースになる秘訣です。
① 社員の工夫
説明会では、学生と年齢の近い若手社員が呼びかけや説明をすると、親近感が湧いて学生がリラックスして話を聞くことができます。
そして、短時間で学生の興味を惹き付ける企業は必ず「練習」をしています。声の高さや間の取り方、冒頭の掴みはどうするかなどに気をつけて、事前にしっかりと話す練習をしましょう。
また、その際にパワーポイントなどのスライドを使用する場合は、スライドを見やすく作成することはもちろん、画面に合わせた練習も大切です。そして何よりも、「笑顔」を心がけましょう。
② 配布チラシの工夫
通りすがりの学生に声掛けをしながら配布するチラシがあると、その場に立ち止まる学生が増えて、集客に繋がりやすくなります。
配布するチラシは、自社紹介用の分厚いパンフレット一式ではなく、両面1ページのA4サイズの紙が効果的です。
学生の手が伸びやすくなり、足を止めてくれる確率も高まります。
③ ブースレイアウトの工夫
より多くの学生の目にとまるよう「何をしている会社なのか」がわかるようにする必要があります。ツール類をうまく使用して、学生がブースに入りやすい雰囲気を作りましょう。
具体的には、バナースタンドやテーブルクロス、タペストリー、バックパネル、椅子カバーなどがあります。企業イメージに合ったカラーを使って、ブース内の統一感を持たせると良いです。
また、掲示するポスターは文字がたくさん書いてあるものではなく、遠くから見ても一目で会社のPRポイントが分かるような内容にしましょう。
最後に
今回は、合同企業説明会に出展し成功するための3つのポイントをご紹介しました。
合同企業説明会は、多くの学生に企業のことを知ってもらうチャンスの場で、「企業」と「学生」を繋ぐ出会いの場です。しっかりと事前準備をした上で説明会を有効活用してみてはいかがでしょうか。
説明会成功の秘訣をさらに詳しく聞きたい、ご興味がある方はぜひお問い合わせくださいませ。
中小企業サポートセンター
田中
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